ファッションビル研究所

2004年02月04日(水曜日) #006.ファッションビルにおけるシネコンの底力

上階にシネマコンプレックス(以下シネコン)を構えるファッションビルに梅田E-MAがある。ヒット映画が上映されている時の梅田E-MA自体の集客度は、そうでない時に比べ数10%単位で上昇する。いつもは閑散としている店舗も人だかりが出来、普段の集客度を知る筆者はその光景を見ると異様ささえ感じる。もちろんヒット映画の有無だけがそのビル全体の集客度の鍵を握るわけでは無いが、この集客度の大幅な上昇を見ているとやはりシネコンの存在感は大きいと言わざるを得ない。
その点、定番店舗(ワンフロア全体を使う大型店舗で、生活雑貨などを扱い、対象年齢や対象性別が無く、ファミリーにも需要の在る店舗)を上階に位置させる事も非常に効果的である。
阿倍野フープでは無印良品、ロフト。ヨドバシ梅田ではファイブフォックスブランドのスリーミニッツハピネス。HEPFIVEでは無印良品などがそれにあたる。これら高集客の定番店舗を上階に構えるファッションビルには、多種多様の消費者が集まってくる。各店舗にとって、対象外顧客にも店内を観覧してもらえる事になるので副次的効果は高い。
2006年に南海なんば駅前に建設予定のマルイビルにもシネコンが進出予定されているが、シネコンなどチケット売り場として広いフロアを有する場所は、待ち合わせの場としても最適で待っている人を退屈させない空間でもある。
ファッションビルにおけるシネコンはヒット映画効果だけにとどまらず、人をひきつける魅力ある有難い施設である。