ファッションビル研究所

2004年03月24日(水曜日) #013.ジーンズ供給の究極の形

ストーンアイランドデニムスから「パーソナライズド・ジーンズ」が発売された。(http://www.stoneisland.com)
これはジーパンに加工用サンドペーパーグローブが付いているものだ。世界で一本だけのオリジナルを作り出そうというものである。サンドペーパーで色落ちさせたい部分を擦り下地の色を出す。”アタリ”を出す為、ポケットに財布やらの小物を入れた状態でサンドペーパーを掛ける。
現在のジーンズ売場はユーズド加工が大半を占めているといっていいだろう。以前エドウィンから”ザイロン”なる強靭な繊維で出来たジーパンが発売され筆者も購入経験があるが売れ行きは芳しくなかったようだ。
結局消費者はコットン100%を望んでいる。
色落ちし、ほころび易いが強靭・・・
”はかないものは美しい”ではないが、ジーンズ業界では”異様に強いものは嫌われる”ようだ。
結局上記ジーパンもコットン100%でしか実現できない。
確かに夏場は汗で重くかつ暑苦しい代物になる。ジーンズファンは夏場の不快感を決して容認しているわけではない。デニムの独特の風合いを愛するファンにとって現状ではこの素材(コットン100%)しか有り得ないのである。自然繊維で出来ているという点も購入動機に大きな影響を与えているだろう。コットン100%でその風合いを保ちつつ軽快で動きやすく汗でベト付かない素材や加工法が開発されれば市場は瞬間的にその素材に席巻されるだろう。ジーンズファンは素材のこだわりと不快感のジレンマにまだまだ悩まされそうだ。