ファッションビル研究所

2004年04月07日(水曜日) #015.メンズインナーに女性モデル

グンゼBODYWILDの広告は女性モデルがメンズインナーを着て宣伝している。男臭さを極力感じさせない演出だ。今までメンズインナーに男性モデルを用いられていたのは極当たり前の事で、それらを当然のように許容していた。このBODYWILDの広告を見た後、今までの広告を思い出してみた。よく考えてみると、男性モデルが下着を着ている広告に少しづつでも胸の悪さ、嫌悪感を感じていたのかもしれない。なぜなら女性モデルがメンズインナーを着ているだけで清涼感、清潔感、スタイリッシュ性を感じたからだ。メンズインナーの広告でスタイリッシュ性を感じた事は今まで一度も無い。
幾ら男性モデルが清潔感を出す為に様々な演出をしたとしても、”オトコ”の視点からは決して心地よく映らない。
改めてそう感じさせる程この広告は新鮮かつ心地良い。
この様な広告の登場はメンズインナーが単なる”上着の下に着る衣服”ではなく、一つの衣服の存在として認められるデザイン性豊かなインナーが出てきた結果だと分析できる。
現在においても、未だ”3枚1000円で事足りる”的風潮が男性の中にまかり通っている。これらの風潮を払拭させ、かつ旧来の”下着”と交換させる為に更にデザイン上の進化、機能性の進化が求められる。広告という媒体はそれらを強烈に後押しさせるだけの十分な威力がある。
アウターのユニセックス化が進む中で、唯一の性差の象徴を誇示するインナーにおいて、異性をそのモデルとして使うアイデアは面白く斬新で賞賛に値する。かといって、男性が・・・・・・、胸が悪くなるので考えないでおこう。