ファッションビル研究所

2004年04月28日(水曜日) #018.消費者に提案・理解・実感させる場がディスプレイ

サングラスは年中必須アイテムである。もはやサングラスは夏だけのアイテムではない。白内障の発症予防、美白のため…。百貨店はサングラスを夏のだけのアイテムと捉らえている。期間限定で特設コーナーを設けている。百貨店は常に客にとっての指針でなければならない。この事は百貨店だけに限らず、試着しなければ分かり様の無い物を販売している店舗全てに対して言える事である。にもかかわらず消費者へ提言するというスタンスのディスプレイが少ない。売れ筋だけをディスプレイしているだけと言う感覚だ。消費者にとっては店頭のディスプレイはファッション雑誌と同じで”提案・理解・実感”の場である。雑誌とは違い、実物をディスプレイする店頭においては直に手で触れさせ商品の良さを実感させる必要がある。
先日、自宅近くに大規模なショッピングモールが出来、ユニクロが出店していたので視察に出向いた。サングラスは全て990円(税込)。中には偏光グラスの入ったものも在る。偏光グラスと通常グラスの差異を見せる為に横に絵が置いてあり、それぞれのグラスを掛けて違いを実感させるようにしてある。消費者に実感してもらうと言う観点では最高の配慮だろう。
消費者に実感してもらう…これが疎かになっている売場は意外に多い。偏光グラスで990円と言う価格は破格なのだが、種類が少ないのが残念だ。
あるグラスショップの店員と話をしていると”メガネは着ている服、体型と合わせる為にも全身が映るような大きな鏡でメガネの試着をして下さい、まるで見え方が違いますよ”と言われた。正にその通りで、”メガネはアパレルの一つだ”と執筆していた自分を少し恥じた。このことを踏まえて他のグラスショップを覗いてみると、ひどいショップも結構ある。全身が映る大きい鏡がない所はまだカワイイ。中には手鏡だけを一箇所においてその手鏡を持って店内のメガネを試着してくださいとのたまうショップもある。グラスショップに手ぶらで来る人間は何人いるのだろうか?そのショップは更にひどく、価格表示が眼鏡のテンプルの内側に極小さく値札が貼ってある。身を乗り出して見ないと値段の確認が出来ない。あまりにも消費者を馬鹿にしている。ま、このショップのスタンスは価格設定からも価格を全く気にせず、試着も面倒なのでココにあるメガネ全て買い取ります的顧客を想定しているのだろう。言うまでも無いがこの店で購入客を目撃することは少ない。