ファッションビル研究所

2004年06月16日(水曜日) #024.量販店のディスプレイセンス

消費者が危惧するのは街中で同じ服を着た人に出くわすこと。
大量生産で価格を抑える必要のある量販店に常に付きまとうジレンマで、ユニクロでは色数でそれを回避したこともあったが、振るわなかった歴史がある。数年前のフリース現象ではユニクロのフリースが大量に出回って、ユニクロでなくてもユニクロにみえ、それを嫌ってフリース自体を着ない人まで出てきた時があった。ユニクロに行ってみると、他の量販店でもありえないほど同じ服が山のように積まれている。本当に山のように積まれていて脚立でないと届かない所まで積み上げている。
消費者心理を代弁すると「これだけ山のように同じ服があると、さらに安っぽく見えるな」、「お目当ての服がこれだけ大量にあったら売り切れることもないし、今買う必要も無いな…」だろう。筆者も実際そうだ。ユニクロでは”売り切れるかも…”という切迫感に苛まれて買ってしまうというのが皆無なのである。
話は変わるが大規模家電量販店では大量にさばく商品は小分けにして販売している。関連する商品の裾に置くなどして。これは非常に良い方法で、一箇所に商品を積み上げると上述したように、商品が更に安っぽく見えて、売り切れるかもという切迫感も削いでしまう。安く良い物を探そうとしている消費者の探検気分も台無しにする。ワンフロアで広い店舗を持つユニクロでは非常に有効な手段だろう。アパレルの世界ではセットアップできる商品が多い。各店舗のセットアップディスプレイセンスが問われるが、小分けにして販売するだけでもかなりの効果が期待できるだろう。