ファッションビル研究所

2004年07月21日(水曜日) #029.猛暑も涼しい水着専門店

今年は空梅雨でカンカン照りの猛暑が続いている。報道でも海水浴客は例年以上の盛況ぶりとの事で、エアコンの売れ行きも好調らしい。さぞ水着売り場も人の熱気で凄いだろうと予測していたら驚く事に現状は正反対であった。百貨店、ファッションビルの水着専門店を覗いてみるとガランとしている。外気の熱気からは想像もつかないほど売り場は体感的、心理的涼しさを感じた。
水着専門店は期間限定で出店する。消費者の認知度は低いと推定する。消費者行動は、水着がほしい→スポーツ用品店に行こう、となるのだろう。消費者にとって水着というアイテムはファッションというよりスポーツ色が濃い。これはファッションビル・百貨店側が水着を期間限定アイテムと捉えオフシーズンには一切取り扱わない事に起因している。海外旅行、スポーツクラブへの入会者が伸びている現在においては、サングラス同様、水着も期間限定アイテムではなくなってきている。
オフシーズンには売り場を縮小させるのはやむを得ないだろう。しかし、水着を”スポーツ用品”ではなく”ファッション”と認識させるためには、オフシーズンだからといってスポーツ洋品店にタスキを渡すような事はしてはいけない。
消費者が水着専門店に足を運ばないもう一つの要因は周辺アイテムが揃わないという点にある。ビーチで遊ぶのならビーチサンダル、パラソル、シート、日焼け止め、日焼けオイル等…。アパレルの販売現場では小物類の充実が集客力に大きな影響を与えるが、その事がそのまま水着売り場でも当てはまっていると言える。現状の水着専門店が出来る事はブランド開発と小物開発を同時に行う事である。