ファッションビル研究所

2004年10月07日(木曜日) #040.オレオレ詐欺で見る経済学

今年1月から8月までのオレオレ詐欺の被害額は約100億3000万円。粗く計算して1年で140億4500万円の計算になる。不謹慎だがこれを市場規模と判断すると、健康食品のマルチビタミン市場と肉薄する。ちなみにこの市場規模は180億円。一つ主要商品の市場として成り立ってしまうほどの被害額だ。実に興味深いのが、地域によって被害件数に大きな偏りがあるということだ。大阪は政令指定都市がある都道府県のうちで際立って被害が少ないらしい。実に全国被害件数の1%しか占めないとの事。住民の金銭に対するシビアな姿勢が伺える。この地域の住民が金銭に対してシビアであることを踏まえて、カルフールが試験的にこの地域へ進出したのは有名である。
大都市ニューヨークで成功することを夢見る一組の男女の成長と別れを描いた映画「ニューヨーク・ニューヨーク」のテーマソングに出てくる”ニューヨークでうまくやれれば、どこでもやれる”というフレーズは有名だが、日本においても”大阪で成功できればどこでも成功できる”と言うのがこの調査によって名実共に実証されたと言える。
逆に捉えると他地域で成功していてもそれは本当の意味での成功では無いと言えるのかも知れない。