ファッションビル研究所

2004年10月15日(金曜日) #041.日米の帽子嗜好差

集客力調査をしていると、帽子専門店はどの店舗でも季節を問わず安定した集客がある。日差しが強い夏に限った事ではない。この集客の安定は帽子をファッションとして認識し購入していると分析できる。
アメリカの帽子消費は国民一人当たり年平均4個で日本の16倍、世界一の帽子消費国である。但し消費される帽子の種類は野球帽が大半を占める。一人当たり年平均4個と言う驚異的な消費はサングラスと同様、日常必需品としてファッション性というより消耗品的商品として消費されていると言える。
日本が帽子をファッション性で求められているのに対して、アメリカは機能性で求められている。
帽子製造卸大手栗原は先日、ロス郊外高級住宅地に海外1号店に進出すると報道された。ここでは野球帽ではなく、デザイン性を強調したものに絞って販売する。海外トレンドを逆輸入する情報拠点としても機能させると言う。
日本のファッション性を輸出し、日本に欠けている帽子の日常性を輸入する栗原の戦略は無駄の無い非常に明るい物だ。
日本の成人男性は子供の頃には帽子をよくかぶっていたが大人になってからかぶらなくなったという人が多い。筆者もその一人だが、帽子市場全体の底上げ策として成人男性の帽子着用の日常化推進策が、手詰まり感のあるターゲットの拡大の重要なキーになり得る。