ファッションビル研究所

2004年11月12日(金曜日) #045.車とファッションに見る偏った価値観

良く車を乗る人から”暴力的な車に乗るドライバーに限って色白貧弱クンだ”というのを聞いて思わず笑ってしまった。同様に感じた読者もいらっしゃるだろう。
「和を以って尊しと成す」。この格言は欧米崇拝社会では負の要素を含むが、現実の日本社会ではまだまだ根底している。
思わず相槌を打って笑ってしまう核心は、上記の貧弱ドライバーの中で”和を以って尊しと成す”に必死で抵抗している姿にある。
要するに相槌を打った人は、日本古来の格式高い精神を少しでも持ち合わせている人ともいえる。文化的水準の高い国ほど、この傾向にある。
上記の車とドライバーに限らず、服とそれを着る人でも同様で、文化が急激な経済成長に追いつけない発展途上国に、それは”成金趣味””下衆”として妬まれ増幅される。
成熟した社会では一笑に付されるどころか、そういう発想自体生まれ辛い。
日本でもこれらの現象はまだ多いが、目上の人からいさめてもらう事が出来なくなった頃から甚だしくなった気がする。
いさめる事の出来る人が居ない社会は、他人を嘲笑する事でしか抵抗できなくなる。それどころか、日本では供給側が売れさえすれば良しとする拝金第一主義的ショップが目に付いて仕方がない。これらのショップが暗黙の了解的規律を乱し、女子高生のブランド志向が生まれ、その痛々しい姿を目撃するたびに、発展途上国の成金を嘲笑する資格のない国民であることに恥じる。