ファッションビル研究所

2004年12月03日(金曜日) #048.ヒット映画に見る観衆側心理とネット通販の安心度

今年のヒット映画も相変わらず未来物が多い。
機械産業の進歩、ロボット工学における進歩は目覚しく、視聴者が”夢物語”で終わるのではなく、実際に起こり得ると認識できるレベルまで現実世界でロボットの性能を引き上げたからかもしれない。夢と現実の狭間が加速的に近づいている。
これらの映画をリアル近未来物と位置づけると、ヒット映画に多数含まれている事に気づく。近未来を想像出来るから観たい。映像の中で、現実・非現実の見境を見出せなくなっている現在の映像技術の中では、もはや現実の世界で完全に不可能な事柄でも実現可能であるかのような錯覚すら覚える映像編集技術に観衆が翻弄され、このくらいの映像は当たり前という一瞬冷めた状態にある。言い例えると、驚きが感動を呼ぶというより、驚き無く、淡々と未来を観に映画館へ足を運んでいると言う感じである。
観衆は、一種のバーチャルリアリティーの世界の極みの状態にはまっているといえる。
この話をアパレルの世界へそのまま持っていくのは大きな無理があるが、ネット販売においてそれらを見出す事が出来る。
楽天の仮想商店街は過去最高益をマークしている。
一昔前までは、通販カタログショッピングならともかく、ネットでの仮想空間でショッピングするのはかなりの抵抗があった。
仮想空間でのバーチャル度が飛躍的に向上した事に起因している。業者は、商品をさまざまな角度から情報を提供し、買い物カートを作り、消費者を安心させるバーチャルリアリティーを創造している。この現実に無いものをリアリティに表現する事は、映画もネット販売も同じだ。一度バーチャル商店を経験した消費者は、二度目抵抗無く入店できる。これは現実の商店であると認識されている証拠でもある。このヴァーチャル商店と現実の商店とのシナジーのキーポイントは、映画のそれを見ると、仮想商店のリアリティー度にかかっているとも言える。
映画業界はこの部分で極めた。ネット上のアパレル業界でもリアリティーを更に煮詰める技術を待ち望む。