ファッションビル研究所

2004年12月21日(火曜日) #051.マネキンは子供の遊ぶ人形と同じ

ニューヨークのおもちゃ専門店はここ数年苦戦を強いられているらしい。
報道によるとアメリカではクリスマスギフト購入予定店としてディスカウント店(73%)おもちゃチェーン店(44%)インターネット(41%)となっている。ディスカウント店ではおもちゃを客寄せ商品として位置づけ、おもちゃ専門店では追随出来ないほどまで値段を下げている。
ニューヨークの老舗おもちゃ専門店では生き残りのため、高級路線を見出し、大人が欲しがるような商品も扱い始めた。
他のおもちゃ専門店もサービスで対抗している。ある店では人形と同じデザインの服も売られている。自分の髪型と同じように人形の髪型をカットしてくれるサービスもあり、いずれも好調との事。人形を自分の分身、自分を人形の分身にしている。この願望のお陰で人類が繁栄してきたというのは大げさかもしれないが、対象が人間、ペット、人形、どんなものであれこの感覚に素直に感銘できるサービスはいずれも安定しているようだ。
この感覚を利用したのが正にマネキンのディスプレイだろう。
最近店頭ではマネキンの絶対数が少なくなっている。
親しみ度で最近のマネキンは日本人の体型に似せたものが出てきているらしいが、未だ硬くヒンヤリ感漂うものが多く、上述のように自分の分身になり得ない代物が多い。
究極のマネキンとして店員自身が商品の服を着ていることがあるが、言って貰わないと殆ど見過ごしてしまう。店員にとっては恥ずかしい事かもしれないが、きちんと売り物を着ていることを主張するためにも派手なタグを付けるなど工夫の余地もあるだろう。店員の質はどうであれ、親しみ感、素直に感銘できるという点で生身の人間に勝るマネキンはない。