ファッションビル研究所

2005年01月05日(水曜日) #053.神事、祭事と着物文化

あけましておめでとうございます。
ここ数年、不況だからという理由ではなく、年末年始の人々の行動パターンに変化がある。理髪店の店員に聞いてみても、正月前だからという理由で来店する客は確実に減ったという。
初詣にしてみても、元日はそこそこ人がいても、二日、三日目はまばらという神社が多い。
核家族化が神事離れ、おせち作り離れに拍車を掛けていると安易に結論付けたくはないが、飛ぶように売れる百貨店のおせちの現状を見ていると否定できない。
習わしは語り部がいない限り廃れるしかない。昭和初期、戦中戦前に厳しく叩き込まれた団塊世代が限界で、その親を持つ筆者でも必要性に疑問を持ってしまうほど習わしの希薄化が進んでいる。
人々がこぞって参加したがる習わし、風習でない限りそれらの希薄化は歯止めが利かない。結局の所、人々の”参加したい”という願望だけが文化発達の原動力で、それらの事はクリスマスに見て取れる。
クリスマスのように神事をエンターテインメント化するのには抵抗ある人が居るだろうが、形式でしか存続し得ない文化に発展はない。
話は少し飛ぶが、夏場の浴衣はここ数年復活してきている。花火大会、祭り、盆踊りの日に街中を歩くと更に実感できる。これらの神事、祭事のエンターテインメント性に興味を持つ人達が集まり、かつての浴衣文化が復活した。
着方の困難さを差し引いても正月の和装比率は、夏場の浴衣に遠く及ばない。
非日常性を装う人の少なさは正月のつまらなさを暗に象徴している。


このサイトはオープンから1年が経過しました。2005年も数多くの都市計画が予定されています。それらの経過を見守りつつ、1年の区切りに気を引き締め、他にない情報提供を常に念頭に置き、先陣を切るという意識の元、精進してまいります。今後ともファッションビル研究所をよろしくお願いいたします。

ファッションビル研究所 所長