ファッションビル研究所

2005年01月12日(水曜日) #054.街中を奇妙美術館にするな

六本木ヒルズのエントランスオブジェに象徴される奇妙オブジェには目に余るものがある。筆者の率直な感想は”気持ち悪い”だ。他の大多数の人もそう感じているのか、そのオブジェの前で記念撮影している人は見かけない。
人は何か分からないものに対して取り敢えずアリガタがる本能がある。これは自分への第三者からの評価を気にするが故の防衛反応の一つで、先日ディスカバリーチャンネルの”勝ち抜き本能”というテーマのメンツを守る本能でやっていた。
この本能、取り敢えずアリガタがる本能を否定するつもりはない。この本能は、かなりのウェイトでアパレルにおけるブランドビジネスで絡んでいる現実があるからだ。
長年愛されるオブジェを良いオブジェと定義するなら、良いオブジェはどれも万人受けする絶対的な美しさを持ち合わせている。
街中のオブジェはそれぞれに評価の為の投票箱を設置させても良いほど公共性が必要で”ヨン様銅像騒動”以上に神経を尖らせてもよい。
奇妙オブジェに振り回されている街を見ていると眩暈がする。芸術家の突飛なエゴは美術館だけで十分だ。