ファッションビル研究所

2005年03月08日(火曜日) #062.着物の方は無料、京都の地下鉄やバス

京都の伝統産業を紹介するイベント期間中、京都市などは、着物を着た人について市営地下鉄や市バスの全区間、一部観光施設の入場を無料にする。
京都の風情ある街並みに無節操な近代ビルの乱立を許し、和の街にわざわざパリの橋を持ち込もうなどというニュースを以前から聞いてきて、日本人の自虐性にホトホト嫌気を差していた。今回のニュースを聞いて、筆者も以前から同じような事を考えていたからというのも一因し、期間限定であっても日本人として大変うれしく感じた。
かつて沖縄の役所や銀行で「かりゆしウェア」の導入が話題になった。現在では正装として認識されつつある状況にまで定着した。時の流れは意外性をも過去へ追いやる。
不動産業の営業ジャケットはスグレモノだ。一枚羽織るだけで小奇麗かつ統一感が高まり、パブリックな装いになる。
和装を広めたいと言っても、重厚な着物を仕事着にするのはさすがに無理がある。営業ジャケットのように一枚羽織るだけでパブリックかつ和装をアピールさせるような上着の開発をデザイナーに望みたい。
近くにある役所は私服が許されているのだが”私服=だらけた装い”と誤認識した一種ふざけた職員の存在も確認される。ただでさえ公務員に対する風当たりの強い現在において、だらけた服装の職員は悪の広告塔にもなりかねない。
公共性の高い職場は最低ラインの服装規定を設けると共に、京都に限らず各地域の自尊心、愛国心を向上させる為にも改めて和装を奨励してもらいたい。