ファッションビル研究所

2005年03月15日(火曜日) #063.伊勢丹新宿店シンデレラシティの大改装

百貨店業界はハイティーン向け売り場を縮小する傾向にあるが、今回の伊勢丹新宿店シンデレラシティの大改装は少子化対策の一環で、百貨店離れしているハイティーンを再び呼び戻そうとしたものだ。
ハイティーンを呼び戻すとしても伊勢丹ブランドを安売りせず、10代の客単価を15%引き上げ渋谷ブランドとは一線を画す独自性を出す方針だ。
今回の改装はフロアデザインにもこだわっている。2003年にオープンしたメンズ館に習い店舗ごとに仕切っていた壁を撤廃し、オープンなスペースで自由なショッピングを実現すると共に商品入れ替えのスピードアップにも貢献させる。異なるブランド間での接客差解消のために独自マニュアルも作る。
以前、伊勢丹新宿店のメンズ館を視察した時はかなり驚かされた。伊勢丹新宿店は婦人服売り場の集客力も高いが、紳士服売り場は他の百貨店のそれとは別格の集客力だ。今まで活気ある紳士服売り場を見たことが無かっただけに深く印象に残っている。フロアデザインの違いが集客力に多大な影響を与える好事例だ。
今回の大改装で帽子のCA4LAが百貨店初出店する。ファッションビルにおけるCA4LAの集客度は高い。それだけに百貨店の消費者がこの出店をどう評価するのかが楽しみだ。
このような百貨店の積極的なハイティーンの呼び戻し戦略が広がり、ファッションビルとのブランド共有によるシナジー効果が現れることを期待する。