ファッションビル研究所

2005年04月12日(火曜日) #067.男性用ファンデーションの失敗は汚点ではなくボトムと認識すべき

最近、「男性用ファンデーション」というキーワードをたどって本ホームページへ訪れる人が増えている。
このキーワードは、かつてこのウィークリーコラムでたった一行「数年前発売された”男性用ファンデーション”は大コケした。」と触れたに過ぎない。実際ヤフーで「男性用ファンデーション」を検索してみると24件(2005年4月現在)しかヒットしない。
”大コケした”という消極的記載にもかかわらず、ネット上の情報の少なさから閲覧していくのだろう。閲覧者が、消費者であるのか、関連業者側であるのか推測しかねるが、この事実は心にとどめておくべき事項だろう。
男性ファッション雑誌も、毎号と言っても良いほど特集を組んでコスメ紹介、美容法などを掲載している。筆者は日差しが強くなってくると日焼け止めを顔と体に塗る。毎年そのシーズンになると女性の化粧の大変さを思い知りつつ、日焼け止めで軽く白くなった自分の顔を見て、目的は違うにしろ、これもファンデーションの一種なのかと納得する。
開発者側の意図しない使用方法でヒットした商品は数多く存在する。世間の風当たりが強い男性用ファンデーションに正攻法は通じない。
逆転の発想で”消費者に目的のすり替えをさせる”という考え方で商品開発をすることは出来ないだろうか。
男性用化粧品大手マンダムは女性用化粧品の開発に着手したが、株式市場で「総悲観は買い」という格言があるように、コスメ関係者もかつての大コケ市場を”汚点”と処理するのではなく”ボトム”と認識すべきではないだろうか。