ファッションビル研究所

2005年05月10日(火曜日) #071.オジサンたちは”フツー”を知りたがっている

オシャレはしたいが浮きたくないというのが本音。ゴールデンウィーク中に街歩くオジサンのスタイルを見ていて実感させられた。
このコラムの読者の中に、何事においても平均を知りたがる癖のある人は居ないだろうか。筆者もその一人。
いまだ男性ファッション誌の中には現実離れしたカジュアルスタイルをよく目にする。男性ファッション誌には”洒落たフツースタイル”という感覚が欠如している。ある調査によるとジャーナリストの鳥越俊太郎氏のシャツのボタンのあけすぎに、殆どの女性が違和感を持っているとか。
ユナイテッドアローズは45歳以上をターゲットにしたブランド”ダージリンデイズ”を立ち上げた。セレクトショップだけでは競争として優位性を保てないからとの事。
以前のコラムで”個性のあるセレクトショップはもはや存在意味がない”と執筆したが、セレクトショップは今正にその状況なのだろう。
個性があればセレクトショップとして意味がなく、個性がなければショップとして意味をなくす。セレクトショップにはこれらのジレンマが常についてまわる。
これらの事を踏まえて考えてみると、セレクトショップの独自ブランド開発という方向性は極自然な流れである事が分かる。
ただ、中高年者のユナイテッドアローズに対する認知度、先入観(若者向けというイメージ)は大きな足かせとなるだろう。
今回の挑戦が現在の支持年齢層をただ単に広めると言う戦略ではなく、将来の顧客として取り込むための先取りという意味を持ち合わせているのならば非常に明るい戦略になるだろう。