ファッションビル研究所

2005年06月21日(火曜日) #077.白ブリーフ的発想、百貨店のメンズインナー売場

なぜ箱に入れる。ひどいものは箱に入ってさらに引き出しの中にある。しかもぎっしり詰め込まれている。横には申し訳なさそうにハンガー掛けされたサンプルがある。
これらの風景はどの百貨店でも同じ。
客がどうしても中を確かめたかったのか、一度開封された形跡のあるケースが多い。当然だろう。多くの消費者が日常的に地肌に接するインナーは肌触り、伸縮性など素材のシビアな吟味が必要であると感じている証拠でもある。
やはり箱に入れる意図は高級感の演出以外考えられない。
最近は機能性素材も積極的に取り入れられるようになってきた。それだけに中身より一瞬のミテクレ重視に走る百貨店の古めかしい発想は、自ら百貨店の存在意義を否定しているようにみえる。
ウン・ナナ・クール、PJに見習うべき。
2001年にワコールから派生したウン・ナナ・クールは重ね置きからハンガー掛けにしたことによって売り上げが伸びたという。ピーチジョンは通販がメインにもかかわらず、実店舗も高集客を誇っている。もちろんハンガー掛けだ。
ここで水着売場の事例を持ち出すのは多少難アリかも知れないが、ちょっと思い出してほしい。メンズ、レディス共にケースに入った状態で販売されているだろうか。これは地肌に直に着つつ、水着をアウター認識しているからだ。
ウン・ナナ・クール、PJの顧客も同じ。彼女たちも、身体から見てインナーは水着同様アウターであると認識している。
メンズインナーは、ローライズボクサーブリーフなど新デザイン、新素材がどんどん投入されて華やいでいる。
インナー的発想から水着的発想へ。これが百貨店メンズインナー売場の今後の改革課題だろう。