ファッションビル研究所

2005年07月26日(火曜日) #082.渋谷109、ショップレベルで参考にしてはならない事例

渋谷109はショップレベルで参考にしてはならない。ビル自体にエンスーがついてしまうとショップが過大評価されてしまう。
”109のセシル”、”109の・・・”が一つの固有名詞になってしまっている。実際このひとくくりのキーワード検索でこのホームページへ訪れる人も多い。こういうビルはなかなか存在しない。それだけに特異なビルの事例として参考になるかもしれない。
109セシルについては以前も取り上げた。アパレルショップでは間違いなく日本一の集客力だろう。というか世界一かもしれない。一度店の中に入るとなかなか外へ出る事が出来ないのだから。服を選ぶ事さえままならない状態。ラッシュアワーの満員電車を思い出していただければ有り難い。
ちょっと話は逸れるが、ビルの存在について。ビルデザインのシンボル化。あぁ、あのビル・・・、丸っこい・・・、クラシックな・・・、中に巨大な鯨が泳いでいる・・・。シンボル化されるビルのデザインはどういう状況であっても有利。
ビジュアルで商売しながら、ビジネスライクな面白くないビルデザインは多い。効率を考えるなとは言わないが、面白い外観、面白い空間デザインのビルほど高集客というのも事実。個々で効率を目指すのは木を見て森を見ていない証拠。面白い街、面白いビル、面白い店。これらが備わってこそ最高の効率をたたき出す。この事はファッションビル研究所のサイト趣旨でも述べている。
渋谷109はショップレベルではなくビルレベルで参考にするのが正解。