ファッションビル研究所

2005年08月09日(火曜日) #084.商業施設のエンターテインメント化は極自然な進化

新聞記事によると9月7日にオープンする心斎橋そごうは、エンターテインメント性を前面に打ち出し集客力アップを狙うとの事。
方向性は間違っていない。ファッションビル界では階上に映画館を持つビルも多い。シャワー効果については何度も述べている。デパオクに関しても以前執筆した。
かつて百貨店は、休憩の為のベンチすら殆どなかった。消費者は効率を求める姿勢を無意識に感じとっている。
効率を求めると百貨店は途端に面白くなくなる。過剰包装を無くす事が出来ないのもこの為。
ファッションビルとの違いはここにある。
逆に言うと非効率を求めないと威信を保てないほどファッションビルと百貨店の差異がなくなってきているとも言える。
非効率を目指せとはおかしな事を言っている様に思えるかも知れないが、百貨店で買い物をした時の会計を思い出して欲しい。店員が小さいトレーに客の代金乗せてウロウロしている姿はよく目にする。こんな非効率が消費者に許されてきた現実に目を向けるべきだろう。無駄の楽しさとは言いすぎだが、百貨店独特のプロセスはそれさえエンターテインメントと言えるのかもしれない。
百貨店のエンターテインメント化はむしろ遅すぎたと認識すべきだろう。今後、百貨店のエンターテインメント化が「遊び=子供」という安易で幼稚な発想に陥らない事を願う。