ファッションビル研究所

2005年08月23日(火曜日) #086.ビジネス街のブランドショップ進出は案外容易

銀座は銀座の良さ、丸ノ内は丸ノ内の良さがある。が、街全体を見回したとき圧倒的に丸ノ内の方が品がある。ブランドショップは銀座の方が遥かに多い。差異は看板の数。
看板に関してはかつてこのコラムで執筆した。街の成熟には看板規制は不可欠。品のない看板は街全体の品位を損なうし、悪循環も生み出す。品のない看板は落書きに近い。ニューヨークの治安改善は落書き消しから始まった。「ブロークン・ウィンドウ理論」は余りに有名。この理論は結構どこにでも当てはまる。自分の部屋レベルでも。ホコリや雑誌を放置しておくと途端に汚くなっていく。”看板ごとき”という認識で放置しておくと取り返しがつかなくなる。
驚く事に”サイバーシティー”みたいで逆に良いという外国人観光客もいる。ヘンな日本語をあしらったTシャツを着る外国人に通ずるものがあり笑ってしまう。
現時点で丸の内のブランドショップ進出は成功したといえる。上述の様に看板の少なさが、ビジネス街とブランドショップの融合を容易にした。
こういう先例に倣って、今後、ビルの路面フロアを行政レベルで規制していく動きは更に加速してゆくだろう。
御堂筋は既にその流れを踏襲している。心斎橋付近の路面フロアはどんどんブランドショップに代わって街自体の品位が途端に上がった。
大阪の本町は遊び行ってはならないような雰囲気がある。排他感を出すような街は、街として魅力がない。本町は御堂筋線という大動脈かつキタとミナミの中間に位置し、看板の少ないビジネス街。ブランドショップ進出の失敗要因を見つけるほうが難しいような気がする。
ビジネス街におけるOLの存在が丸の内の成功を導いた事も忘れてはならないだろう。