ファッションビル研究所

2005年09月06日(火曜日) #088.ショップ構築の要は店員という事実

「今一番投資したい国は?」という、外国人投資家へのアンケート調査で日本が1位に挙がった。季節は秋だが、景気の春を感じさせる。
内閣府の「小売店舗等に関する世論調査」によると、買い物をする店を選ぶポイントは「品質・ブランド」より「価格」へシフトしているとの事。
平成9年、8年前の調査では「品質・ブランド」がトップに挙げられていたが、今回の調査では3位。今更驚く事ではないし、狼狽してはいけない。
消費者心理が実際の景気からゆっくり遅れてついてくる事は当然の事で、不景気で打ちのめされた大多数は、しばらくの間貯蓄へ向かうだろう。
上記の調査は世代別にも集計していて、質に重きを置く傾向は年齢の上昇に比例しているらしい。
世代つながりだが、ファッションビルの集客調査をしていて気になるのが、30歳以上と思われる男性の姿が女性のそれに比べて極端に少ない事。私事だが筆者は31歳。
30過ぎから急にファッションへ興味を失う男性は多い。家族を持ちファッション自体に興味が失せる、又は費用を掛ける事が出来ないからという意見もあるだろう。
が、どうも違うように思える。筆者の主観ではショップ自体行きたくないと言うのが本音ではないかと見ている。
悪い意味で対応の軽い店員は多い。特にファッションビルでは。中には社会人としてはどうかと思わせる者もいる。
好きなブランドでも店員がダメなら行く気も失せる。かつてこのコラムで30歳成人説を唱えた。店員の質が気になり始めたのも30代突入後。オトナにはオトナの対応が必要である事を痛感させられると共に、ショップの良し悪しは結局店員なのかと、ファッションビルを研究する立場として思ってはならない事だが思わずにはいられない事もしばしば遭遇するようになった。
苦労してショップを構築しても悪質な店員が全てを台無しにする。これは客の立場で始めてわかる事実。