ファッションビル研究所

2005年09月27日(火曜日) #091.服探しはエンターテインメントでならなければならない

エンターテインメントの存在意義は非日常性を提供する事。
極端に明るい、極端に暗い。極端に開放感がある、極端に閉塞感がある。極端にBGMがうるさい・・・。
集客調査をしていて極端な集客を誇るショップは、いずれもこの様な特徴を持ち合わせている事が多い。要するにエンターテインメントである非日常性がそこにある。
最近の映画、「チャーリーとチョコレート工場」では上映中チョコレートの香りを場内に芳香させるという演出も話題になった。香りという要素も考えられる。それを意識したショップは既にある。映画館自体も非日常を愉しむエンターテインメント空間。”いつもと違う”がポイント。
自宅に映画館並の設備を整えて映画を観る事が出来たとしても、一部の人たちを除いて、まず面白くないだろう。自宅に映画館を造ると、結局それは日常化してしまうだろうから。
上述の極端な演出であっても、長期にわたって変化が無ければ、そのショップに通う人達にとって日常化してしまう。
それを解消する手法はやはりレイアウト変更になるのだが、それさえ怠っているショップは結構多い。というか、これらの事「服探しはエンターテインメントである」という事自体を理解していないと言うべきだろう。
上述の照明の事について。
心斎橋筋商店街の照明を1.5倍の明るさにするというニュースが最近報じられた。そごう心斎橋本店オープンを意識してとの事。
照明が人に与える影響は結構ある。例えばコンビニの照明。コンビニの照明は通常店舗の倍以上の照明器具が使われている。あまりに強烈な照明ゆえ、夜間出入りする人の体内時計を狂わせるという話を聞いた事がある。これはコンビニ特有の夜間営業で、客に安心して入店させるというのがねらい。
こういう傾向、街自体がショップなどで積極的に取り入れられている手法を用い成熟する傾向を見ていると、結局「街はショップの拡大版」であり、「ショップは街の縮小版」である事を改めて感じる。