ファッションビル研究所

2005年10月04日(火曜日) #092.ネットショップ戦略は実店舗とのリンク、エンタ性の補完が重要課題

先日、ビームスが自社サイト以外で初の公式オンラインショップをオープンしたとのニュースがあった。こういう流れは今後加速していくだろう。
ネットショップはディテールの見せ方と、エンターテインメント性(以下エンタ性)をどう補完するかが問題。
現状のネットショップはエンタ性が絶対的に欠落している。要するに愉しくない。
前回はアパレルショップにおけるエンタ性の重要性を指摘した。
筆者もネットショップは結構利用してきた。振り返ってみるとエンタ性の無い実用品ばかり購入してきた。例えば部屋着など。結局、実際のディテールや質感を画面上から感じとる事ができないという点、ネット購入では愉しめないという点がネットショップの利用に影を落としている。
こういうネットショップ特有の問題を見ていると、アパレルにおけるネットショップの将来性を悲観視せざるを得ないが、ヤフーが実施した「インターネットを通じた買い物について」という調査によると、ファッション関連商品を中心に女性の利用が増加傾向にあるとの事。正直ちょっと驚いた。
予想するに、ネットショップでファッション関連商品を購入する人の殆どは、あらかじめ実物を実店舗において試着、品定めしていて、後日ネット購入すると言うパターンが多いのではないかと考えている。
こういうネットショップの使われ方を想定すると、ネットショップを独立させるのではなく、実店舗とネットショップを完全にリンクさせる戦略が正攻法として浮かび上がる。
ユニクロは既にネットショップと実店舗をリンクさせている。驚く事に新聞広告ともリンクさせている。
筆者はかつて「点在する要求を結びつけるのがWEBサイトの役目」と執筆し、現状のブランドアピールに重きを置くアパレルサイトを批判した。筆者が言いたかったのは正に今回の「ネットショップの実店舗とのリンク」。
画面でしか訴える事が出来ない現状のネットショップの環境、エンタ性の欠落という問題から、アパレルにおけるネットショップは独立させるのではなく、実店舗の補佐役として機能させておくべきではないかと考える。