ファッションビル研究所

2005年10月25日(火曜日) #095.インナーの好みは本性がダイレクトに現れる、精神的個性化の遅れ

ワコールが、世界12都市の20代から40代の女性約1700人を対象に「好きな下着の色」のアンケートを実施した。半分の6都市で黒が1位になったらしい。
対照的に日本では1位がベージュ(55%)、2位は白(48%)、3位ピンク(42%)、4位黒(39%)という結果。
黒は好まないらしい。
下着における黒のカラーイメージは一般的に積極的、攻撃的なイメージで固まっているが、筆者は凛とした”精悍”というイメージがあって好きだ。
個人的趣味はともかく、このアンケート結果は実に興味深い。
社会情勢とカラーについてはよく相関関係を語られるが、インナーにおいては普段人に見せない部分で、積極的に見せる特別な日で無い限り、本性がダイレクトに反映される部分であると考えている。
それだけに日本でベージュが1位というのは、ちょっと精神的にオバサンしているような気がする。余りに無難で横並び。話は飛躍するが氾濫するヴィトンのモノグラムに通じる物を感じた。インナーだけに精神的なものまで横並びではないかと心配してしまう。
逆に考えると下着一つで積極的にもなれると言える。実際、赤い下着は体の表面温度を高めるらしい。ちょっと信じ難い話だが精神的なものがそうさせるとの事。かつてテレビ番組で観たことがある。
ワコールのウェブサイトをのぞいてみると、1位がベージュという調査結果を悲観してか、カラフルな下着が目立つ。
実際ファッションビルのインナーショップをのぞいてみても店頭にベージュが飾られている事は少ない。
アパレル関係者は、1位のベージュに続き、2位の白、3位のピンクという調査結果を見て、日本女性の精神的個性化の遅れを絶望視すると共に、開拓のチャンスでもある事を改めて認識すべきだろう。