ファッションビル研究所

2005年12月20日(火曜日) #103.イメージ商売でありながら店員を重要視しないアパレル業界

先日とある百貨店へコートを買いに行った。ショップを見てまわり、数々の店員と話をしていると、絶対に出くわす。勘違い系と言おうか、浮世離れした店員に。今回もキッチリ出くわした。
イメージ業界を意識してか立ち居振舞いから話し方まで全てにおいて「ツン」とした感じ。何か笑ってしまうが、何となく分かってもらえるだろうか。
勘違い系の人々はどの業界にも存在するが、アパレル業界に至っては際立って存在しているような気がする。
接客調査なる抜打ち調査をして店員の接客態度を監視している所もあるらしい。リアルに上述のような店員に出くわすと、接客調査の必要性を感じずにいられない。
話は少し飛躍する。店員の雇用形態について。
日本の雇用形態の変化、非正社員化は未だ続いているが、マクロ的に考えるとやはり得策ではない。詳細はこのコラムの趣旨に沿っていないので述べないが、結局の所、限られたパイの奪い合いでしかないと考えている。
ネット上で面白い表現をしていた人が居た。派遣という制度について、「椅子取りゲームで、椅子とり代理人が増えただけで、雇用問題の根本的解決になっていない」と。
物凄く的を得た表現でつくづく感心させられた。
アパレルに限らず接客という分野において、非正社員の増加と共に質の低下を感じる。同感される方も多い事だろう。
このファッションビル研究所のサイト趣旨は、かねてから幾度も述べている。三位一体での連携が大切であると。
街あっての商業施設。商業施設あってのショップ。店員を含めたショップあっての商品。
街、商業施設、ショップまで必死で構築して来て、店員でぶち壊すなど言語道断。
そういう意味で、ショップにおいて最前線で消費者と向かい合う店員は、本部より重要視されるべきかも知れない。