ファッションビル研究所

2006年01月03日(火曜日) #105.神事、祭事で見直す服飾文化

あけましておめでとうございます。
元日、日中の混雑を嫌い、夜中に友人と初詣へ出向いた。近場の有名な神社、仏閣を廻ったのだが、夜中とは言え元日なのに本堂を開放していない所が多く少々驚かされた。個人的には三箇日くらいは本堂だけでも昼夜を問わず開放すべきだと感じる。実際、有名な所では夜中でも初詣をする人が大勢いる。
最近では神社仏閣の管理者でさえ宗教観、文化観が変わってきているのかと考えてしまいそうになる。
極論になるが、無くても困らない事、そういうものが文化であり美徳でもある。服飾文化も然り。
故に大義名分がどうであれ簡素化と言うものは文化を削り取っていると言えなくも無い。簡素化を効率化のはけ口にしてはならない。
効率化イコール簡素化と言う安直な考え方は正にアメリカンチック。文化を削り得る簡素化は最終手段であるべき。
上記の事項に限らず商業主義に走る神社を見ているとふと思う事。
最近感心させられた事があった。ユニクロのエアテックジャケット。
冬場、上着などをフルにジップアップした時、ジッパーの金属部がアゴや首にあたり冷たく感じる。
このジャケットはジッパーの端が三角形の小袋状に縫製されていて直接身体に触れないように工夫されている。細かい事であっても消費者は確実に気付くし恩恵を感じる。
安価でありながらも出しゃばらない日本的な気遣いに感心させられた。このジッパーの加工が日本発祥の物かどうかは分からないが、こういう類の工夫は日本文化に多い。
神事、祭事毎に日本の文化の存在意義を改めて考える事は、服飾文化の発展にもつながるのではないだろうか。
本サイト及びコラムは2年目を迎えることが出来ました。
斬新な視点での情報提供を心掛けると共に、自らもこのコラムを通じて今後も成長できればと考えております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。