ファッションビル研究所

2006年01月17日(火曜日) #107.”香り戦略”は対費用効果で非常に優秀

先日ディスカバリーチャンネルを観ていると「ショッピングの科学」と題した非常に興味深い番組をやっていた。その中で「ショップの香りが買い物客にどのような影響を与えるか」というものがあった。
アメリカでは、男性は「ローズマロック」の香り、女性は「バニラ」の香りを好むらしい。
調査は男性が好む「ローズマロック」の香りを紳士服のショップで芳香させるというもの。
以下のような調査結果が出ていた。
?ショップ自体をより肯定的に捉える。?商品をより好意的に評価する。?ショップへ繰り返し訪れる事が多くなる。?ショップの滞在時間が長くなる。?購買金額が増える。
衝撃的。ショップの香りを変えただけでこの結果。
印象付けに香りを用いることは非常に有効であり、臭覚という感覚は他のどの感覚よりもすばやく心理に働きかけるとの事。
古代、人が狩猟や防衛の為、脳の中で香りという情報を最重要視して処理していた名残なのかもしれない。
ここで注意してもらいたいのは男性の「ローズマロック」、女性の「バニラ」はあくまでもアメリカでの話だという事。
フレグランスの分野において、各国好まれる香りはかなり違う。かつて世界のフレグランスランキングなるものを見たことがあるが、かなり好みに差があった。この辺は留意してほしい。
ファッションビル、百貨店を見て回っていると、十数メートルも手前からそのショップの香りだと分かるほど強烈な香りを放つ公害クラスのショップも実在する。フレグランスショップではなく石鹸を扱うショップに多い。ショップの前を通るたび、四六時中その空気を吸っている店員の鼻は大丈夫なのかと心配する。
上述の調査でも分かるように、香りの効果は絶大だけに、状況が好転するも悪化するも紙一重、諸刃の刃。
余談になるが、筆者は百貨店の化粧品売り場の香りが妙に好きだ。化粧品売り場には綺麗な女性がいるという幼い頃からの心理的な刷り込みが影響しているのかもしれない
香りは心理的刷り込みの為の効果的なアイテム。対費用効果が絶大なだけに試さない手はないだろう。