ファッションビル研究所

2006年01月31日(火曜日) #109.男性のエステ、成功キーワードは「ついでにやってもらう」

先日、産経新聞で「男だってキレイに!」というタイトルの記事があった。ここ数年、ネールサロンやエステに通い、外見を磨く男性が増えているとの事。
アッパーブランドの男性用スキンケア「シセイドウメン」の売上も前年比で20%増らしい。
外見を磨く男性が増えているといえど、いきなりネールサロンやエステではハードルが高すぎる気がする。
「ついでにやってもらう」というニュアンスがなければ”特定の人が行く所”で終わってしまうだろう。
筆者は理容室でヘアカットしてもらっている。そこは資生堂の直営店で、丁重な髭剃り後に、クリームで顔マッサージ、顔パック(顔の形をした有効成分を染込ませたシートを使用)をしてくれる。初めてその店へ行ったときは、正直驚かされた。「な、何をするんだっ…」と。
本格的な顔マッサージをしてもらったことがなかったので、初エステの第一印象は「こそばい」。
女性の繊細な指先でのマッサージは「気持ち良過ぎる」、これが第二印象。ちなみに家で真似て自分でやってみたが全く気持ちよくなかった。
帰り際、良い香りのクリームの残り香を漂わせ、マッサージによる確実な顔の引き締まりを感じながら、次からここでカットしてもらおうと決心した。それほど”おまけエステ”に感心させられた。
ヘアカットの”ついで”にエステの入り口を提示・体験させる資生堂の戦略は、一人の男にエステの素晴らしさを知らしめた。
男性のエステの入り口は、百貨店も考えられる。
服のコーディネートの相談サービスは既にある。服を販売し、そのコーディネートまで面倒を見るのに、男性コスメを販売しつつ、それを生かすカウンセリングやらのサービスが無いというのは不自然と言えるかもしれない。
百貨店では女性のエステは既に存在している。それだけに、次期戦略として考えられないだろうか。