ファッションビル研究所

2006年03月07日(火曜日) #114.バッグにおけるブランドの価値、重要性

バッグにとってのブランドは、アパレルのそれとは比べ物にならないほど重要。
ちょっと考えてほしい。人が着ている服のブランドを当てることはできるだろうか?多分、決まりきった定番ブランド以外は難しいのではないだろうか。
対して、人の持っているバッグのブランドはどうだろうか?結構簡単に分かってしまうのでは?
筆者が言いたいのはここ。パッと見、甲乙つけやすいのがバッグ。故にバッグはブランド性が大事。
先週の「一澤帆布」のお家騒動は、関係者の体たらく振りを世間に知らしめた。「バッグのブランド性」について再考させられる一件でもあった。
関係者のみっともなさはともかく、鞄職人を全員引連れて新たなブランドを構築するという戦略、バッグのブランドに対する認識の甘さにびっくりさせられた。
「一澤帆布」というブランドを広めるのにどれだけ苦労したのかは関係者自身が一番知っているはず。
筆者の視点では、「職人達」と「ブランド」を天秤にかけて、職人達を取ったようにしか見えない。
キツイ表現になるが、「一澤帆布の鞄職人」からブランドを取り去ると「単なる職人」になるという危険性を経営者として認識しているのかと問いたい。
「職人達」と「ブランド」は常に一心同体。お互いどちらかが欠けてもフヌケ状態。それがブランドビジネスのいい所でもあり悪い所でもある。
今回の騒動でブランド自身も激しく傷ついただろう。
この一件は先週執筆したとおり、既に購買した人達に対する背信行為ともとれる。
新ブランドを立ち上げると言う気概は感じられるが、戦略としていかがなものか、今後の動向を見守りたい。