ファッションビル研究所

2006年03月29日(水曜日) #115.アウトレット事業は「アウトレットだから」という意識を捨てるべき

丸井はアウトレット事業に本格参入するらしい。日刊工業新聞によると、丸井本体にアウトレット事業部を設置し、アウトレットモールにテナントとして出店し、プライベートブランド(PB)などを消化する販路としたいらしい。
先日、関空に対岸する「りんくうプレミアムアウトレット」へ出向いた。
見慣れたブランドショップを見回っていると、安さに心ときめくも、サイズタグを見てガックリさせられる事しばしば。
アウトレットだからと言われればそれまでなのだが、「なんて品揃えの悪い!」と思われるのもショップ側として面白くないだろう。
何かプラス発想の戦略が必要になるだろう。消費者にガックリさせないような。
サイズが揃わないのなら、ディスプレーの仕方を変えるべきで、サイズ別にディスプレーするなどの対処が考えられる。それによって、サイズの品揃えに難アリのアウトレットでも、客がムッとする機会がグッと減るかもしれない。
アウトレットだから…と逃げの口実を持って、それに甘んじていると発展など望めない。
アウトレットショップの良い所は、ブランドショップのような気取りも無く、かと言ってファミリーチックになりすぎない所。
そういう意味で筆者はアウトレットという業態は、ファミリーがブランドに触れられる貴重な存在であり、ファミリーをブランド指向へ導く本家ブランドショップにおける呼び水的な存在で、新たな購買層を作り出す重要な役割を担っていると考えている。
今後も更なる安定需要が見込まれる業態ではないかとみている。
百貨店の次期戦略としても無視出来ない業態のひとつになりつつあるのではないだろうか。
ただ、アウトレットとは何たるかをもっと明示する必要性があるように思う。