ファッションビル研究所

2009年12月15日(火曜日) #126.自身の百貨店ブランド軽視の不思議

実に1年ぶり以上にコラムを更新します。
ここ1年ほどはあまりにも私生活で忙しく、更新できておりませんでした。
久しぶりに自分のサイトを見てあまりにも悲しくなったので…というのも正直動機のひとつです。

百貨店業界の事について。
百貨店業界の不況ぶりは散々報道され、それ自体が追い討ちを掛けているのではないかと思えるようになってきた。
ブランド第一の百貨店業界は行過ぎた報道に対しても法的処置を検討した方が良いのかもしれない。

規模の優位性は専門店に軍配。。
ユニクロ、ニトリなどの専門店がイトーヨーカ堂などの大規模スーパーの服飾、家具部門のシェアをゴッソリ奪っている。
大規模専門店の出現に簡単にシェア負けしてしまうというこの構図は、今後百貨店業界でも当然事例として出てくると観るべき。

そういう状況の中で、大阪梅田地区ではまもなく百貨店が乱立する事になる。消費者としては歓迎だが、乱立後一段落ついた時が本当の試練になると見ている。百貨店の吸収合併・提携しかり、百貨店の規模化はこれまでの述べてきたとおり筆者は反対。

これから更に続くであろう不況の中で百貨店が生き残る道は、以下の二つの道しかないと見ている。

■借り物ブランドでは戦わず、PBを乱発し高級スーパーマーッケットになる道
■規模を極限まで縮小し高級セレクトショップになる道

規模を維持できるという点でも、現実的には前者が有力ではないだろうか。

なぜか今までは百貨店自体のブランドを軽視する傾向があったが、今後はPBを脈絡の無いブランド名ではなく、百貨店の名前を積極的にブランドとして取り入れ製品開発してみるというのはどうだろうか。
もちろんその事によって、明確に百貨店各社の棲み分けが出来るようになるし、貸しビル業者という情け無い称号も払拭できるだろう。

自社マーク入りの包装紙一枚で箔がつくギフトを扱いながら、どの百貨店のPBブランドも出元が分からないようなネーミングばかり。
なぜ自社のマークやネーミングを積極活用しないのか。
やはりこれも日本固有の自己評価謙遜の表れなのだろうか。