ファッションビル研究所

2010年06月03日(木曜日) #129.信頼戦略をAppleから学ぶべき

筆者は最近iPhoneにかえた。で、iPadを買いたいと思っている。
要因を考えてみた。ガジェットとしての魅力・評判。Appleストアの信頼度。

iPhoneにしろiPadにしろ、ジョブズのトップダウンが奏功して魅力的なガジェットが完成した。が、それだけではAppleエンスーの数を説明でき ない。

後講釈は情報雑誌とテレビに任せるとして、アパレルでAppleのような強力な囲い込みが出来るかどうか考えてみたい。
彼らは強力なエンスーを増やし続けている。アパレルにおいて強力なエンスーを増産させることは出来るのか。
先日情報番組で、とある百貨店が取り上げられた。年配の人をメインターゲットにしている百貨店。多少価格は高いが、昔ながらの定番商品を取り揃えている。
中には、買う人がいるのかと思えるような、例えば粉歯磨き(パウダー状の)さえ取り揃えていた。繁盛しているようだ。
まさに百貨店の名に恥じない、品揃えだが、その百貨店の責任者がインタビューで興味深い発言をしていた。
高齢の方は商品やサービスに対して浮気をしない。。若い人たちは簡単に商品やサービスに対して浮気をしてしまう。。と。
まさにこの百貨店において、彼ら(高齢者)はエンスーであり、やはりこれらは期待を裏切られないという安心感がそうさせているのだろう。

錚々たるブランドも平気で生産を中国にシフトさせ、バーゲンを連発。挙句、短いタームで出店・閉店。。
安っぽい戦略で折角ついたエンスーをがっかりさせる。
あまりに信用がなさすぎる。これまでのアメリカかぶれのスクラップアンドビルド戦略を心の中で笑っていたのは筆者だけではないだろう。

またAppleの話になるが、以前、自分が持っていたiPodがちょっとした不具合を起こした、Appleへ行って見て貰うと、丁重な説明&1年近く使っ ていたのに新品の物と交換してもらった。いつ出向いても店員の対応が最高で、ガジェットに対する知識も豊富。まさに信頼戦略。
ブランドの顔たる店員に力を入れないアパレル業界は正直いったい何なんだと感じた。

ようするに、彼らに言いたいのは「売ろうとして売るな」と言うこと。
筆者は売ろうとして売ったものは、結局商品に対する魅力だけで売れたのであり、ブランド全般(店員の対応・信用度)に対する魅力で売れたわけではなく、必ず含み損を抱えながら売れたと見るべきで、ゆえに将来簡単に浮気されると考えるべき。
物凄く分かりづらい説明かもしれないが、これはどの業界にも言えること。
これを分かっていない経営者の多いこと。