ファッションビル研究所

2010年07月07日(水曜日) #131.消費性向調査としての大阪出店

読売新聞(ネット)によると、大阪の阿倍野で2011年春に開業予定の大型商業施設に109が進出する方向で検討しているとのこと。

冷静に考えると、これだけ知名度のあるファッションビルがなぜ今まで大阪になかったのかが不思議。。
渋谷109はもう何年も視察していないが、着ぐるみ・ガングロギャル、何でもアリの感覚は大阪向き。

日経新聞によると、なんばマルイの店長はかつて以下のように語ったらしい。
「大阪の若者は買い物が合理的。はっきりとした価値観を持ち、衝動買いをしない」「雑誌と連動し、トレンドを仕掛けるという首都圏では定番の売り方が通用しなかった」と。。
ファッションへの支出を惜しむ傾向はないらしく「バーゲンセールではかなり高単価、高品質の商品が最初に売れていった」とも。。
氏は「見る目の肥えた大阪の若者を相手にすることで首都圏にもフィードバックできる売り方のヒントが見つかるのでは」と語ったらしい 。
見る目が肥えているらしい。大阪の若者は。

この見る目を磨かせるというのは、実は百貨店がその役割の一端を担っていた。
が、最近の百貨店はどうも違うらしい。
今回は筆者本人の話ではなく借り物の話ばかりで申し訳ないが、女性の知り合いが久々(数年ぶり)にとある百貨店(有名大手)に出向いたらしく、売り場のディスプレイのチープさにビックリしたとか。。
興味大だったので、例えばどんな所に?と真剣に聞き耳を立てた。
話によると、品質云々より、ディスプレイにがっかりしたらしい。
かつての高級感が無く、まるでスーパーの服売り場のようだとも。
数年ぶりにその売り場を見たわけだから彼女の話の信憑性は高い。
服を買う気満々だったらしいが早々に切り上げたらしい。大阪的に言うと、見るのもアホらしい…と言うことだろうか。。
百貨店のディスプレイにチープさを感じたことが無かっただけに、本当に驚かされた。ディスプレイのチープさは理解できたが、それで目的のものを買わないというのが、これが大阪か…と上記の記事を思い出した。

オレオレ詐欺に一番引っかからないのが大阪らしいから、見る目が厳しいというのは分かる気がする。
筆者は大阪生まれ大阪育ちだから、灯台下暗しで、大阪人の消費性向がわかっていなかったのかもしれない。

もし、今後の戦略練り直しのために大阪出店するのならば109も未来は明るい。

今回は、109大阪出店の話から少々脱線しましたが、次回以降に、大阪における109がらみの話で執筆する予定です。